【人生】離婚・親権・裁判 国に引き裂かれる父子② ~ 愛を結ぶ ~
娘:ここに住むー
き:よし!ここに住もー
きのふぃーです。
前回までのあらすじ
娘の誕生日に嫁から離婚を申し出され娘を連れて実家に帰られた。
その後、父(きのふぃー)は娘から嫁に体罰を受けていると聞き、娘を連れて実家のある三重県に移住する事を決心し旅立った。
幸せの10か月のスタート
娘:まだ着かないの?
き:あとーもう少しよー
和歌山から三重県の実家までの距離180㎞
きのふぃーと娘は嫁が昼に迎えに来るとの約束だったので、朝10時に和歌山のアパートを出た。
勿論すぐに引越しとはいかないので、必要な衣類や生活用品だけを詰め込んで出たのだった。
道中、上司に連絡し事情を話し長期有休と退職の願いを申し出た。
有休の消化は受け入れられたが退職については考えるとの返答だった。
続いて母親に連絡、事情を話した。
母:え?そーなん?…
あんたが決めたなら協力する。
仕事はどーすんの?住まいは?
きのふぃーは着いたら話すからと電話を切った。
以前母親は正夢を見ている。
きのふぃーが娘を連れて帰ってくるという夢だ。
その夢の中ではきのふぃーを叱ったらしい。
母親から引き離すことはしてはいけないと…
それを以前聞いていたので、てっきり叱られると思っていたのだが、予想に反した返答で不安が少し取れた。
娘:三重のおばぁちゃんはパパのママ?
き:そーよ。会うの3回目なんよ?2歳の時に会ってるんよ?覚えてないやろ?
娘:うん
きのふぃーは仕事仕事で実家にはなかなか帰れなかった、きのふぃー自体も母に会うのは祖父のお葬式以来。2年ぶりだ。
嫁は「たまには帰れば?私は娘と実家(自分の)に行って泊まってくるから」と言っていたのを思い出した。
(普通孫を会わせるのに一緒に来るだろ…グチ)
道中の事である。
11時00分に嫁からの着信!
きのふぃーは出なかった。
続いてLINEに昼には迎えに行くから、と。
(既読もつけなかった)
道中は娘にはDVD(クレヨンしんちゃん)をみせていた。
きのふぃーは色々考えたなぁー…
仕事はどうしようか?
住まいはどうしようか?
貯金は嫁がごっそりもっていった。
金がやべーな…
12時になった。(三重県の関ドライブイン)
勿論嫁から電話だ!
嫁:何処にいるん?
きのふぃーは車から出た。
き:娘は三重に連れて帰る。
実家でも体罰してるんやってな?
(まるでホントに誘拐のようだった…)
嫁:どーゆーこと?なにそれ?
き:別れるのはいい!でも親権は貰うから。
娘の希望や!
嫁は泣き出した。
嫁:なんでそんなんすんの?
き:引越しもするから、鍵も娘の保険証も置いてってな。
嫁:娘に電話かわって!
き:今かわれない。また連絡する。
ガチャ。
(こー書くときのふぃーがなんか悪いやつみたいだな。)
言い訳というか…嫁の悪い所を箇条書きする。
ファミリーコンプレックス
・週に3日は1時間半かかる実家に行っていた。
帰りは深夜12時。大雪のホントに運転が危ない日もだ。娘を連れて。何度娘は翌日風邪で幼稚園を休んだか。家事はまったくだ。
きのふぃーが朝出て行ったまま、洗濯はしない。洗い物もしない。テーブルにも食器。
嫁は専業主婦だ。
(そりゃきのふぃー怒ると思う。)
・娘への体罰
風呂上がり着替えない娘に対し裸の太ももの後ろを平手。泣き出すとヒステリックになり頬をビンタ。止めるきのふぃー。抱きつく娘。
嫁は不機嫌にベッドにいきスマホゲーム。
・金使いの荒らさ
きのふぃーの手取り給料は当時45万円!
20万円を嫁に渡していた。
家賃、光熱費、外食代、携帯代、幼稚園代はきのふぃーが支払っていた。きのふぃーの小遣いは7万円程度だ。
要するに嫁に渡していたのは食費と貯金だ。
なのに月末にはきのふぃーに無くなったから1万ちょうだい…
(何に使っていたのか)
そんな嫁だった。不機嫌になるとドタドタと足音を立てて歩く。洗濯ものを床に投げつける。
娘は横目でそれを見ていた。
きのふぃーからの一方的な悪口だが…
そんな女だ!
勿論きのふぃーも悪い所はあったかもしれない。
き:よし!ついた!
娘:やっとついたー
実家に帰ると母親が娘にニッコリ!
き:三重のおばぁちゃんやでっ
娘:おじゃましまーす(にっこり)
良かった。警戒するかと思っていたが凄く機嫌がいい。まるで我が家のように部屋に入ってすぐに座っていた。
母:今日は泊まってくんやろ?
引越しとかどーすんの?
き:明日不動産いってくる。
母:仕事は?
き:会社には連絡した。
ダメならダメで失業保険もらえるし退職金も出るし…すぐ次探すよ。
母:なんとかなるよ…
昼ご飯を食べてきのふぃーは娘と地元三重県津市の旅(遊び)に出かけた。
公園、デパート(遊びコーナー)、花火も買った。
夜になってきのふぃーの姉二人とその息子が来た。娘はきのふぃーのお姉ちゃんと聞いてすぐに懐いた。
上の姉は後に娘がママと呼び出す存在だった。
そしてきのふぃーと娘、姉の息子(きのふぃーの甥っ子)16歳と一緒に近所の公園で花火をした。
とても娘は楽しそう。
娘は疲れたのだろう。
帰って風呂に入りご飯を食べてすぐに寝た。
翌日きのふぃーと娘は不動産にいった。
昨日予め、スマホで物件を3件ピックアップしていたので当日すぐに見学にいけた。
1件目、娘はアパートを見るやすぐに。
娘:ここがいい!
父:あはは!あと2つみれるよ?
部屋に入ると
娘:ここにしよーっと。
嬉しそうだ。
2LDKで1階がリビングキッチン
2階に部屋がある。
きのふぃーもピックアップしてた時点ででここがいいかなとは思っていた。
2番目の姉の家の近くで徒歩2分の距離だった。
小学校はきのふぃーの母校に通えるし、隣接している幼稚園もある。
娘も気に入ったみたいだったので即そこに決めたのだ。
入居も即日できた。
すぐに契約をして6月1日に鍵を渡された。
(お金は情けないが母親に借りた…)
6月1日鍵を渡された後、きのふぃーと娘は一旦和歌山のアパートに帰った。
その間に嫁から連絡はあった。
娘ともLINE電話もさせた。
嫁から娘に帰っておいでとの言葉もあったが、娘は三重県に住むからと軽く嫁に言葉を返していた。
どれだけ嫁は辛かっただろう…
嫁はきのふぃーに言う。
嫁:洗脳しやんといて!娘がそんなん言うはずない!裁判するからなぁ!
き:ママの話し一切してないよ?これが現実なんよ?娘の意思尊重してよ。
嫁:娘の意思なんか関係ない!私が育てるんやわ!
こんなやり取りもあった。
6月1日
和歌山には昼過ぎの2時に着いていた。
きのふぃーは娘を連れてきのふぃーが店長をしていた店に寄って副店長と事務長にお詫びを言いに行った。
事務長から「大変な決断をしたな!いいんか?」
(事務長は当時50歳か、人生の先輩だ)
「こんだけ会社に貢献してきたんやから、なんとかしてくれんかな?」
副店長から(副店長はシングルファザー3人の子供を育てている)
「店長ー!大丈夫っすか?痩せましたね。」
よくしていた従業員も「店長ーーっと」話しをしに来た。
娘はテーブルに座りバイトの女の子にお菓子をもらって食べていた。
そしてアパートに行った。
さて!引越しか…
きのふぃーにはすぐに引越しできる宛があった。
元部下は何でも屋(ホントに何でもする)を開業して独立していたのである。
電話をして話しをすると。
「いいですよ!いつにします?明日っすか?」
…ホントに何でも屋だな…
日にちは6月5日にした。
6月4日!
嫁に明日引っ越すからアパートの鍵と娘の保険証、母子手帳を持ってくるように頼んだ。
しかし渡さないという返答だった。
き:娘が病気の時どーすんの?それをあなたは病院に行けなくする行為よ?渡さないのわ
そう言ったら嫁は分かったらと容認した。
昼過ぎに嫁は来た。
娘に近づきニッコリ名前を呼ぶが、娘はきのふぃーの後ろに隠れていた。
そして違う部屋に逃げ込んだのだ。
きのふぃーは正直嫁に対して、「ほらみろ!これが現実だ」とおもった。
しかし母親の存在も大事なんよな。と自分に言い聞かせ娘の元へ行きこう言った。
き:ママは連れて帰らないって。
明日パパと三重県お引越しするけどさ、ママともたまに会って遊んだりするし。
ママ優しいから大丈夫やでっ。
娘はうんと頷いた。
その後3人で公園で遊んだ。
周りから見れば幸せな家族だっただろう。
嫁は夕方帰って行った。別れ際は笑顔で嫁娘共に手を振ってわかれた。
このまま嫁も理解してくれたらいいが…
仕事は部長の計らいで営業本部マーケティング部の課長職で内勤。夕方までの勤務で土日休みという最高の待遇で働ける事が決定していた。
和歌山で2店舗の店の立ち上げに携わり、両店ともに地域1番店にした功績もあっての待遇だったとおもう。
さぁ引越しだ!
当日は店のアルバイトの子3人も手伝いにきてくれた。
ホントに感謝。
6月5日和歌山にさよならを告げ、ここから本当に娘との二人暮しがはじまったのだ。
次回に続くが、先に言っておこう。
ここから10ヶ月間!
嫁との裁判争いはかなりの体力を消耗し、苦しかったが、娘との二人暮しはこの
人生34年の中で1番幸せな生活だった。
続く…
※世の中で親権争いは多い。
その中で連れ去りという行為はSNSでよく見る言葉だが、様々なケースがある!
最初に連れて家を出て行った場合も連れ去りに当たる。(調停.裁判ではそーなる)
要は調停、裁判を起こした方が連れ去られた側、起こされた方が連れ去った側になるのだ。
結末に読者に問う!
連れ去りとは何なのかを…
読者はどう考えますか?
母親がいいのか?子供にとって何がいいのか?
子供にとって…
ケースは様々だが、考えてほしい。